「譲渡ケース」シリーズの第3段です。今回は、カルチャースクールも含めて生徒7~80名を擁していた大規模な学習塾の譲渡についてご紹介します。
場所:神奈川県横浜市
生徒数:80名程度(カルチャースクールを除く)
収支:-300万〜-200万
売却金額:0円
この教室は、教室長を兼任していたオーナー様が開校、運営をしておりましたが、自宅から多少距離があり、自宅近くに良い物件が見つかったため、そちらに移転しようと考えていました。
しかし、こちらの教室は広さが100平米あり、たくさんの机や椅子、教材やその他什器が置いてあり、撤退するにもかなりの費用がかかる見込みがありました。
そこで、このままこの教室を使ってくださる方がいらっしゃれば、ということで、事業譲渡という選択肢をお考えになり、弊社にお問い合わせをいただきました。
この物件は、家賃が40万近くし、個人で運営されている学習塾としてはかなりハードルが高い要素がありました。しかし、横浜市内、地下鉄駅徒歩1分という好立地であったことから、譲渡を受けることを検討・希望される方も多くいらっしゃいました。
他の案件同様、まずは弊社で候補者の方々と面談をし、ご質問などをいただきながら情報提供を進め、熱量の高い方をオーナー様含めてのご面談に案内しました。この頃、オーナー様は
・本教室の運営
・本教室の譲渡準備
・新教室の開校準備
とマルチタスクに追われており、この部分を完全に任せることができたのはとてもよかった、と後日仰っていただきました。
ケース2でも記載したように、様々な方との面談に時間を割くのではなく、熱量が高く、ある程度譲渡を受けてくださる可能性の高い方と交渉ができる、という点でサービスをご利用いただくメリットがあります。
最終的に内見に進んだ方はおおよそ5社(名)程度で、その中でも一番意欲の高い方と、交渉を進めることとなりました。
学童保育サービスを展開されている企業様で、広さや立地的にも、学童を展開するのに適している、とご判断されたとのことでした。
基本合意を締結、譲渡契約の内容を詰めた上で譲渡契約まで締結し、引き継ぎに関わる内容を詰めていきました。
譲渡契約の締結後、講師の先生がくるタイミングで新オーナー様も教室に足を運ばれ、継続していただくためにお声がけをされていました。
その影響もあり、今回は教室長の交代ということはありましたが、カルチャースクールの講師、学習塾サービスの講師ともに残っていただけるとのことで、家庭側から見たときの変化がそこまで多くなく、生徒もほとんどが残る運びとなりました。
教室の規模が大きくなればなるほど、撤退にかかるコストは大きくなります。一般的にM&A、事業譲渡は「売却益を得る」ことが目的で、うまくいっている事業だけが関係のあることではないか、と考える方が多くいらっしゃいますが、事業譲渡は撤退のコストをなくす方法の1つでもあり、特に今回のような大規模な教室を運営されていて、撤退を考えている方にもとても魅力的な方法であると言えます。
一方で、赤字事業であると引き継ぎ手が見つからないのでは…という懸念があるかと思いますが、そこは学習塾の事業譲渡のプロである我々にお任せください。引き継ぎ手をご紹介できますよう、尽力いたしますので、譲渡を考えられている方は是非ともお声がけください!
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